「あの子は頭のつくりがちがうから」
テストが返ってきた日、友だちの点数をちらっと見て、そう思ったことはありませんか。こんにちは、元数学教師のゆっけです!
先に答えを言います。数学が得意な子とあなたの差は、才能ではありません。習慣です。教師として何百人もの生徒を見てきて、これは断言できます。この記事では、得意な子が実際にやっている習慣と、そのマネのしかたを紹介します。
数学が得意な子は、生まれつき得意だったわけじゃない
得意な子も、最初から解けたわけではありません。授業で近くから見ていると、得意な子もふつうに間違えます。計算ミスもするし、文章題で手が止まることもあります。
ちがうのは、間違えたあとの動きです。
部活で考えてみてください。シュートが上手い先輩は、生まれつき上手かったわけではないですよね。外したあとに、フォームを直す練習をくり返しただけです。数学もまったく同じ構造です。「間違えたあとに何をするか」で、半年後の点数が分かれます。
「でも、あの子は授業を1回聞いただけで解けてるよ」と思うかもしれません。それは、これから話す習慣を毎日回しているから、授業の理解が速くなっているだけです。順番が逆なんです。
得意な子がやっている、3つの地味な習慣
得意な子の習慣は、拍子抜けするほど地味です。3つ紹介します。
習慣1:間違えた問題をそのままにしない
得意な子は、バツがついた問題をその日のうちにもう一度解きます。時間にして5分か10分です。ノートを作り直したり、参考書を買い足したりはしません。同じ問題を、何も見ずに解き直すだけです。
苦手な子は、バツを見て「あーミスった」と言って閉じます。この差が1年つづくと、解ける問題の数はまったく別物になります。
習慣2:「なぜそうなるか」を一回だけ考える
得意な子は、公式や解き方を覚える前に「なんでこうなるの?」と一回考えます。一回だけでいいんです。深く悩む必要はありません。
たとえば「マイナス×マイナスはプラス」。得意な子は、初めて習ったときに「なんで?」と引っかかった経験があります。引っかかったことは忘れにくい。だからテスト中に「あれ、どっちだっけ」と迷いません。
丸暗記は、覚えるのは速いけれど、忘れるのも速い。遠回りに見える「なぜ」が、実は一番の近道です。
習慣3:「わからない」をためない
得意な子は、わからない場所をその週のうちに解決します。先生に聞く、友だちに聞く、教科書の前のページにもどる。方法は何でもいい。「あとでやろう」と置いておかないだけです。
数学は積み重ねの教科です。一つの「わからない」を放っておくと、次の単元も、その次の単元もわからなくなります。自転車のチェーンと同じで、一か所さびたまま走りつづけると、あるとき全体が動かなくなります。
だから大事なのは、わからないの連鎖を断ち切ること。得意な子は、さびを小さいうちに落として、連鎖が始まる前に止めているだけなんです。
あなたと得意な子の差は「才能」じゃなく「習慣」
3つ読んで、どう感じましたか。「そんなことか」と思いませんでしたか。そうなんです、そんなことなんです。
ひらめきも、生まれつきのセンスも出てきませんでした。解き直す、一回考える、ためない。どれも、やろうと思えば今日からできることです。
ここが大事なところです。才能が原因なら、あなたにはどうしようもありません。でも習慣が原因なら、あなたは変われます。「あの子は頭がいいから」という言葉は、あなたの伸びしろにフタをするだけの言葉です。今日で捨ててしまいましょう。
今日からできる、得意な子のマネのしかた
3つ全部を始める必要はありません。まずは習慣1だけでいいです。
次に数学の丸つけをしたら、バツがついた問題を1問だけ、その場で解き直してください。全部じゃなくて1問です。5分で終わります。
1問なら続きます。続けば、それはもう習慣です。あなたはその瞬間から「得意な子と同じ動き」を始めています。
差は才能じゃない。だから、あなたも変われます。たくさん成長して、素晴らしい学校生活をおくってください!

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