「うちは塾に行ってないから、成績が上がらなくてもしかたない」
そう思っていませんか。でも、塾に行かずにぐんぐん伸びる子は、たしかにいます。その子たちは、特別に頭がいいわけじゃありません。家で勉強するときに、ある「力」を使っているだけです。
その力は、あなたにも必ず身につきます。今日はその話をします。
まず、勉強できる場所を作るところから
むずかしい準備はいりません。ふたつだけです。
ひとつ、机の上に、今からやる教科のものだけ出す。ほかは全部しまう。
ふたつ、スマホを別の部屋に置く。となりにあるだけで、集中力はけずられます。
たったこれだけです。でも、この2つをやるだけで、家の机は「勉強するしかない場所」に変わります。まずはここからです。
塾は「勉強せざるをえない場所」を貸しているだけ
なぜ「場所」の話から始めたのか。種あかしをします。
塾のいちばんの価値は、実は「教えてくれること」じゃありません。「勉強するしかない時間と場所」を用意してくれることです。
家だとマンガもゲームもある。でも塾の席にすわったら、やることは勉強しかない。だから進むんです。
さっきあなたが作った机は、これと同じです。つまり、その環境を家に作れた子は、塾がなくても伸びます。塾に行っている子だって、家での時間をどう使うかで差がつきます。結局、勝負が決まるのは家なんです。
家で伸びる子がやっている、たったひとつのこと
いちばん大事な話をします。
家で伸びる子は、自分の間違いを、自分で見つけて、自分で直しています。
これだけです。でも、これがすべてです。
考えてみてください。塾や学校では、先生があなたの間違いを見つけてくれます。「ここが違うよ」と教えてくれる。ありがたいですよね。でも、テスト本番に先生はいません。となりで教えてくれる人は、誰もいません。
つまり、本番で頼れるのは「自分で自分の間違いに気づける力」だけなんです。そしてこの力は、家でしか育ちません。
だから、家ではたくさん失敗していい
「間違えたくない」「バツをつけたくない」。その気持ち、よくわかります。
でも、家での勉強は逆です。家は、思いっきり失敗していい場所です。
自分で問題を解く。間違える。「あれ、なんで違うんだろう」と考える。答えを見て、「あ、ここで符号をまちがえてた」と気づく。この一連の流れ、全部があなたの力になっています。
間違えた数だけ、「自分がどこでつまずくか」のリストが増えていきます。このリストを持っている子が、本番で強い子です。一度も間違えずに来た子は、本番ではじめてつまずいて、そこで止まります。
だから、家でのバツは、はずかしいものじゃありません。未来のあなたを助けるメモです。
自分で間違いを直す、3つのステップ
とはいえ、「自分で直す」って具体的にどうするの、と思いますよね。3つのステップに分けます。
ステップ①:答えを写さずに、まず自分で最後まで解く
わからなくても、5分は自分で考えます。手が止まってもいい。まちがった式でもいい。とにかく自分の頭から出したものを、紙に残します。ここがスタートです。
ステップ②:答え合わせで「どこで」間違えたかを探す
丸かバツかだけ見て終わらせないでください。バツだったら、そこで探偵になります。「どの行までは合っていた?」「どこから道がずれた?」。間違えた場所を1か所、指でさせるくらいまで細かく探します。
ステップ③:その1か所を、もう一度だけ自分で解き直す
見つけた間違いを、今度は正しく通せるか、もう一度ゼロからやります。ここまでやって、はじめて「直した」と言えます。答えを読んで「わかった気」になるのとは、まったく違います。
この3つをくり返すうちに、あなたは自分専属のコーチになります。塾の先生が家までついてこなくても、自分で自分を直せるようになります。
この「自分で解く」ことの大切さは、塾に行っているのに成績が上がらない本当の理由でもくわしく書きました。あわせて読んでみてください。
まとめ
家で勉強できる子が持っているのは、才能じゃありません。「自分の間違いを、自分で見つけて直す力」です。
そしてその力は、たくさん失敗して、たくさん直した子にしか育ちません。だから、家ではどんどん間違えてください。バツをこわがらないでください。
塾に行っていても、行っていなくても、最後にあなたを伸ばすのは、あなた自身です。
たくさん成長して、素晴らしい学校生活をおくってください!


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